第8.5話 番外編


>>THE VOICE OF ENERGY
オリンピックが聖地に戻った年からおよそ数十年前の戦時中、遥か昔に存在した古代文明の科学力の結晶でもある『召霊石(おーぶ)』と呼ばれる結晶が破壊、破片が世界中へ散らばった事により、世界中の人間が特殊能力に目覚めてしまった!
彼らはそれをス○ンドなどとは呼ばず、『心が生みだした複雑怪奇な意識体又は力の集合体』という意味を込めて『心獣(きめら)』と名づけ、今に至る…。


そして時は現代、日本中の出来損ない学生が集められているとして有名な『私立スターライト高校』は、男子校だ。そんな彼らにとって、すぐ近くに存在する超お嬢様学校『私立優盟(ゆうめい)女学院』は、まるで雲の上の存在であった。その厳重すぎる警備のせいか、とにかく両学校の間に何の動きも無いまま、スターライト生は毎日を送り、今に至る…。


そんな折、一風変わった少年が、スターライト高校の2年生に進級した。それが本作品のメイン主人公・流良(ながれ りょう)である。彼は小学校からの友人であり落ちこぼれ組の火鳥晃平(かとり こうへい)や海堂水鏡(かいどう みずき)、体内に磁力を生み出し、身体能力を活性化させる良の心獣『フリー・ユア・ソウル』と共に、女学院へ侵入、そのまま彼女をGETしようぜ!という作戦を計画し、今に至る…。


『つーか、別にさ、校門前でのナンパで十分だろ』とか『侵入するのは明らかに犯罪だよ』とかいう仲間の意見に、良は『今度はここから侵入してみるか。この付近の地形はどうなっている?』と自ら問題に立ち向かい、解決し、仲間たちを率先していき、今に至る…。


あからさまに敵意剥き出しな、対立候補がいないにも関わらず不信任で落選となった最優秀学生にして生徒会長候補生且つ首輪男の篠塚真司(しのづか しんじ)や、お決まりパターン剥き出しの生活指導の吉沢恭平(よしざわ きょうへい)教諭からの猛烈な敵意にも良は『そう言われましても、昨日の出来事をよく知りませんので。いや、知らないと言うより、よく分かりません。』と真っ向から対立し、戦っている。真司もといシンディの友人である北岡拓弥(きたおか たくみ)や、まだまだ謎の残る晃平もといシンゴの妹の火鳥遥(かとり はるか)に翻弄されながらも、男達3人組は猪突猛進で、今に至る…。


あ、そういや、王手桂取(おうて けいと)という元野球少年にして現不良少年の反感を買ってしまい、途中心獣全開のケンカになったけど、それはそれで、今に至る…。


そして今回、女学院に通じる水路からの侵入を試みようと、触れた液体を自在に操る水鏡の心獣『アース・ブルー』や、握っている棒から爆風を起こすシンゴの心獣『ビター・スイート』をフル使用したものの、肝心の女学院内へ通じる出口が見つからず、散々な結果に終わったところで、今に至る…。


ちなみに、第1話に説明された『獣王杯(じゅうおうはい)』とか『B−1(びーわん)』とかいう設定が使用されていない事に發が気付いたところで、今に至る…。

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