回想走馬灯




くるくる回る
くるくる回る
僕の記憶と共に


春先の風に吹かれて
どこへ行くとも知らず
体ごと運ばれていった


夏の日差しに負けて
次の木陰を求めるように
足が勝手に動いていった


お次は何だ?
お次はどこだ?
僕は他人任せ


秋の情緒に酔いしれて
落ち葉と舞い踊るように
この手はヒラヒラと揺れていた


冬の厳しさに打ち拉がれて
叱られた動物のように
心をブルブルと震わせていた


そしてまた春を望む


どんどん堕ちる
どんどん堕ちる
僕は奈落の底


夢とも現実とも空想とも見分けの付かない
頭の中の邪念を振り払うように
僕はコンセントを引き抜いた

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